促通反復療法治療部門部長の黒田です。
近年、脳科学の進歩によって、脳は考えられていた以上に可塑性を備えていることがわかってきました。
従来より脳損傷のリハビリでは、脳には可塑性があっても極めて少ないと考えられていたため、機能障害(麻痺)の積極的な回復をめざすより、能力低下レベルでの代償に重点が置かれる傾向にありました。
特に、脳卒中片麻痺の上肢機能については、最終的に実用にならないことが多いという理由で、早々に健側での代償を行うことが今でもよくあります。
しかしこの10年余りの間に、脳の可塑性を踏まえて患側上肢を積極的に治療する促通反復療法(川平法)やConstraint induced movement therapy(CI療法)関する報告が増えてきてます。
これらの治療法は、脳の可塑性に関する新たな発見と相まって、リハビリの新時代を築く治療法として、注目されています。
まず「脳の可塑性」とは脳の神経細胞群が新たなネットワークを築き、生まれ変わることです。
繰り返し練習することで一過性ではなく持続的なネットワークが構築されることです。学習や記憶、麻痺の改善(運動学習)など。
身体を使う頻度が高いほど、その体部位の再現領域が大きくなるような可塑的な変化を起こします。
これは use-dependent plasticity(UDP:使用依存性可塑性)と呼ばれます。
つまり、麻痺の回復(脳の可塑性)は使用頻度に依存するというこです。
このことを踏まえて考えると、例えば一日1時間のリハビリで麻痺側の手足の運動をしたとします。しかし一日のうちの残りの23時間は運動をしていないことになります。
使用頻度依存性の法則から考えるとこれでは麻痺側の手足の使用が少なすぎます。
リハビリの時間はあくまで補助的であり、残りの生活時間でどれだけ麻痺側の手足を動かせるかが一番重要になります。
私達は一人ひとりにあった日常生活での自主トレ指導も積極的に行っています。
一人で行えない方に家族指導も実施しています。
我々の掲げる『あきらめないリハビリ』は患者様一人一人の「なりたい自分」を共に目指していきます!!
脳梗塞や整形疾患の後遺症でお悩みのみなさん、焼津市、藤枝市、島田市、吉田町、その他地域も当部門では初回体験120分無料で行います!
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